治療について

成長ホルモンが出ていないことがわかり、成人の成長ホルモン分泌不全症と診断され、治療が必要といわれたら、成長ホルモンによる治療を行うことになります。

成長ホルモン治療は世界各国で行われています

成長ホルモンを使った治療は、1956年に純粋なヒト成長ホルモンが抽出されたことに始まります。成長ホルモン治療は不足するホルモンを補う治療法です。現在では、日本はもとより世界各国で成長ホルモンによる治療が行われています。

自己注射によって行います

成長ホルモン治療は、インスリン注射と同じように、自宅でご自身で注射します。注射というと、子どものころの予防接種のイメージがあるかもしれませんが、成長ホルモン治療で使う注射器はそれとは異なり、患者さんご自身が簡便に操作できるペン型タイプのものです。しかも注射方法は皮下注射ですから、血管内注射や筋肉注射のように難しくありません。病院で注射の方法を指導してもらえるので、誰にでも注射できます。

決められたスケジュールで行います

体内に入った成長ホルモンは、毛細血管から静脈に入り、数時間で最高値に達し、翌日には体内から消えています。したがって、注射によって生理的なパターンをつくることが必要で、そのために医師の指示に従って週6~7回、注射する必要があります。

少ない量から開始します

成長ホルモンの投与量は、少ない量から始めて、医師が検査値をみながら、徐々に増やしていきます。

●なぜ成長ホルモンは注射なのでしょうか?
成長ホルモンは、たんぱく質の1つです。たんぱく質は、食事にも含まれていますが、食べると胃腸で全て分解され、吸収されます。成長ホルモンも経口投与すると同じように分解されるので、効果がなくなってしまいます。したがって、治療は注射で行います。

治療効果を高めるために

成長ホルモンの治療効果を高めるために、次のことを心がけてください。

国立病院機構 京都医療センター 臨床研究センター長 島津章先生

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