保育士のみなさんへ子どもの成長・成長障害と専門職の役割

子どもの成長・成長障害と専門職の役割

保育士のみなさんへ

3~6歳の集団生活の中で発見される成長障害

3~6歳の集団生活の中で発見される成長障害

成長障害などの早期発見における保育士への期待

保育士さんは3歳頃から就学までの年齢の子どもたちと接します。多くの子どもたちは保育園や幼稚園で集団生活を送り、目を見張るような発達を遂げ、社会性を身につけてゆきます。毎日子どもたちと過ごす保育士さんは、子どもがすくすくと身体が大きくなるのを直に感じられることでしょう。そうした中で、身長がとても小さい、あるいはなかなか身長が伸びない子が目に留まることがあるかもしれません。それはきっと、成長障害の原因がないかを調べたほうが良い子どもたちです。

保健所の健診と学校健診の谷間になる3~6歳の間の成長障害の発見は、保育士さんたちにゆだねられているといっても過言ではありません。

成長障害かどうかは、現在の身長が低身長といえるほど低いか、身長の伸びの速さが遅くないか、成長曲線を描いて判断することができます。

成長障害は治らない、あるいはいずれ治る、親が小柄なので子どもも小さいのだろう、また検査や治療には莫大な費用がかかるなど、ご両親が誤解されている場合も少なくないと思われます。保育士さんには、成長障害の子どもが身近にいる場合、ご家族の方に適切なアドバイスをし、専門医への受診を促していただければと思います。

著作権者:一般社団法人 日本小児内分泌学会

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