身長が低い病気ってなに?

成長障害なのかの検査とは?

身長が低い病気ってなに?

成長障害なのかの検査とは?

病院ではどのようなことをするのですか?

まず外来で最初にすることは、問診です。生まれたときの状況はどうだったのか、いままでにどのような病気をしたのかなどです。これらの中に成長障害に関連しそうな情報がたくさんあるのです。また、母子手帳や健康手帳から成長の記録を写し取り、それをもとに成長曲線を作成します(ですからそうした成長の記録はぜひ持参してください)。

診察では、身体測定をして低身長の程度(実際にマイナス何SDか)を調べます。さらに、成長障害の原因になりうる病気を念頭に置きながらていねいに診察します。

血液の検査では一般的な検査により、主要臓器に異常がないかのスクリーニングをします。同時に、1回の採血でわかるホルモンの検査(内分泌検査)もします。ここで重要なのは、甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、IGF-I(ソマトメジンC)です。IGF-Iというのは、成長ホルモンと関係の深い成長因子です。下垂体から分泌された成長ホルモンは肝臓に作用してIGF-Iという物質を血液の中に放出させます。IGF-Iを調べることで、逆に成長ホルモンの不足の有無が推測できるのです。身体所見と病歴などから他の疾患が疑われれば、他の検査を行う場合もあります。手のレントゲン写真は、骨の成熟度(骨年齢)を知るために必要な検査です。

これらの検査の結果を合わせて総合判定しますが、何かしらの病気が疑われれば、その病気の診断を確実にするために必要な検査を追加します。入院による精密検査をする場合もあります。病気がなさそうに思われる場合には、そのまま外来で成長を見守ることになります。

検査の結果ってすぐに出るのですか?

検査の結果は1ヶ月以内に判明します。成長ホルモン療法による治療が必要な「低身長症」であれば、主治医は治療の説明と、治療に同意するかどうかの確認を行います。また、「治療が必要な低身長症」であることが判明した場合は、医師の説明をよく聞いて治療をお受けになることをお奨めします。

「治療の必要がない低身長」であると判断された場合は、成長ホルモンによる治療を受ける必要はありません。

うちの子どもが成長障害なのか検査をしたいのですが、
どこの病院に行けばいいのですか?

一般的には「小児内分泌科」「内分泌内科」といわれる診療科に専門の医師がいますが、小児科でも成長障害に精通した医師がいる病院もあります。まずは、かかりつけの先生に、ご相談するのがよいでしょう。

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検査前に何か準備をすることってあるのですか?

今までの成長記録を記したものがあれば、ぜひ持参してください。 検査前の問診で、母子手帳や健康手帳から成長の記録を写し取り、それをもとに成長曲線を作成します。

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