下垂体機能低下症の診断の方法

下垂体機能低下症の診断は、内分泌腺の機能状態を調べることによって行われます。また、併せて前述のホルモンを分泌する各器官のホルモン量も測定します。
例えば甲状腺について言えば、甲状腺ホルモンが正常な量分泌されていない場合にその原因が下垂体にあるのか、甲状腺そのものにあるのかを判別することが出来ます。

また、成長ホルモンについては分泌が脈動的であり、正常に分泌されているかどうかの判定が困難となっています。
そこで、代替として血液中のIGF-Iを測定します。IGF-Iは成長ホルモンの制御のもとで産生されるため、IGF-Iの量と成長ホルモンの分泌総量はおおむね比例関係にあるからです。

なお、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンは月経周期で変動するため、女性の場合は、判定するのは困難です。ただし、閉経後の女性では、エストロゲンの補充をしていない場合、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの値は高くなります。
また、副腎皮質刺激ホルモンは、コルチゾールというホルモンを刺激するため、そのホルモン量を評価することで判定できます。

加えて、血液検査で下垂体の機能が低下していることが分かったら、下垂体のCT検査かMRI検査を行います。
これは下垂体に画像で判断できる腫瘍などないかを確認するために実施します。

国立病院機構 京都医療センター 臨床研究センター長 島津章先生

このページの先頭へ