下垂体機能低下はなぜ起こる?

下垂体機能低下の主な原因は腫瘍です。

さまざまな原因で下垂体の機能低下が起こりますが、最も多い原因は脳の腫瘍です。脳の下垂体に腫瘍ができ、それが大きくなると、腫瘍で圧迫されて下垂体機能が低下します。また腫瘍そのものでなく、下垂体腺腫の手術や放射線照射、また外傷などが原因で下垂体の機能が低下する場合もあります。

また下垂体だけでなく、頭蓋咽頭腫やラトケ嚢胞といった下垂体の周囲に発生した病気も、ホルモンの分泌を低下させる原因となります。

下垂体腺腫 前葉細胞より発生する良性腫瘍です。主に成人に発生し、頻度は頭蓋内腫瘍の約17%をしめています。(※前葉細胞:ホルモンを産出する内分泌器官であり、全下垂体重量の80%をしめている。)
頭蓋咽頭腫 下垂体の近くに発生する腫瘍で、小児と40歳代を中心とした成人で多く発生します。頭蓋内腫瘍の約4%をしめています。
ラトケ嚢胞 下垂体の近くにできる小さな袋状の腫瘍です。女性に多い傾向があります。
胚細胞腫瘍 下垂体の近くで発生する腫瘍で頭蓋内腫瘍の約3%をしめています。

国立病院機構 京都医療センター 臨床研究センター長 島津章先生

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